2016年 08月 07日
フジロッス2016 |
正月三ヶ日に「今年こそ観られそうなライヴ」を予測してみたのだが、上半期が終わってすでに77%という脅威の的中率を記録している。このヨミ能力はもっと別のところにいかしたいものだとつくづく思う。
ところで。
的中の半分以上がフジロックのおかげ、つまりはスマッシュのおかげなのだが、それしても今年のフジロックはロスト感がハンパない。最初にチリのヘッドライナー、そしてステフォ、トラヴィスまで決まったところで「行くに決まってる」と断じたいところだったのだが、なぜだか決め手に欠いていた。ステフォは単独で観たいし多分エキストラで単独があるのではないかと踏んでいたこと、チリはファンとはいえ自分の中ではまだまだ“にわか感”が払拭できていないこと、トラヴィスも然りで、エクセル東急で御一行様に出くわしても握手&サインを求めるアクションに出られなかったことから、やはり“にわか”の疑いがあること。
そんな悶々とした中で、今年のフジ行きを決定づけたのはビッフィだった。三ヶ日予測の中では観られるかもしれないではなく、とにかく観たいというただの熱い願望だけでノミネートしていたビッフィが決まった瞬間、全日行きを決定。決定要因はビッフィだが、どうせ行くならチリもステフォもトラヴィスもジェイクも観たいと芋蔓式に…。にわかのミーハーとしては当然の決断だと思っている。
にわかのミーハーなら、じゃぁベックもクリスピアン王子も観てこいよって話だが、そこは「別に」なところが、やっぱり私の洋楽好きは“フリ”だなという結論。いずれも寒さに負けて観ずに退散する始末だったしね。幸いなことに、クリスピアン王子は今秋の単独が決まっていたので、そこで観ればいいかという安心感もあったし(とはいえ、「K」の完全再現でなければ行く気になってなかったと思うけど)。
やたらとにわかだのミーハーだのと強調してはみたものの、やっぱりいいものはよかったわけで、その証拠に今年は未だにフジロスが続いていてどうしようもない。私のポンコツiPodはビッフィ→ジェイク→チリ→ステフォ→トラヴィスのループ。とにかく大好きなビッフィは、ヨーロッパではヘッドライナー級なのになんで昼間なんだと主催者に悪態をつきながらも、セクシーなサイモンのパフォーマンスにイチコロだったし、セレブ感が増したジェイク バグだって独特のヴォーカルにギターはすばらしかったし、トラヴィスはフランの誕生日を祝うオーディエンスとの触れ合いが御神体祭りみたいでおもしろかったし、ステフォは(単独もあわせて)ログに残すのも憚られるほどすばらしかったし。チリは、チリは、うーん。アンソニーの自爆パフォーマンスとそれをフォローするフリーの関係性に改めて「いいバンドだな」と思ったのと、アンソニーの声と筋肉はやっぱり好きだなという。ロスト感がハンパないわりに感想が薄っぺらい。
などと綴りつつも、サマソニが終わったらまた上書きされて「それしても今年のサマソニはロスト感がハンパない」とか言ってんだろうな。このにわかは。
▼本気のチリファンとにわかのミーハー
by francesfarmer
| 2016-08-07 18:57
| 非エリア種①音楽