2006年 01月 03日
中華式初詣 |
お正月2日、年中メデタイ感覚が溢れる横浜中華街へ。
この「年中メデタイ感」は、視覚・味覚・嗅覚・聴覚、つまり人間の五感のうちの4感覚を一気に占める圧倒的な支配力からくるのだと改めて実感する。
普段は地味好み・薄味好みであっても、五感の支配からは免れない。そんな強引なパワーが、日本にありながら観光地兼商業圏として立派に成立している中華街には溢れていている。
それが証拠に、中華街で中華料理店の店員に「マダカ。早く注文しろ」とか「今日は忙しいから追加注文は受け付けナイヨ」と言われても、食べているそばから片付けられても、悪いのはモタモタしている客の方、という恐縮感でいっぱいになる。渋谷やそこいらの店員に同じことを言われたりされたりすると、間違いなく「こんな店、二度と来るかボケッ!」と直接言うか、「あの店はサイアクやで」という負の口コミを流布するに違いない(若干陰の気が強いワタシは後者だな)。
お正月2日、そんな愛すべき中華街を行くのもまた一興。
いつもならご飯を食べてお茶を飲んで中国雑貨を買って終わるところだが、お正月2日ということで「関帝廟」を詣でることにした。
単なる派手な建物というバチあたりな認識しかなかったのだが、「関帝廟」には関羽という後漢~三国時代に活躍した実在の武将が祀られているらしい。「廟」と称されているあたりから、偉人を祀った神聖な場所という想像もできたろうに…。そんな「関帝廟」で、パスネット風の参拝証(兼護符。右の写真)とデッカイお線香5本を購入し、家内安全、商売繁盛、良縁、健康、学業成就(!)など、祈願別に鉢みたいなところにお線香を立てて参ってみた。普段は信仰心もないくせに、こういう時だけアレコレと願ってしまうワタシ。本当に薄っぺらい人間である。
そして、ナニゲに立ち寄った雑貨屋街の一角にあった占いコーナーにまんまとひっかかる。
普段は「ナニ適当なこと言ってんだよ、ホソキ」などと心のどこかで思ったりしているのに、自分のこととなると気になって知りたくなるワタシ。やっぱり薄っぺらい人間である。
「アナタはシャイですね」
…第一声がそれですか。一番目立っていた相がそれ?
「なんでもこなせるマルチな才能をお持ちです。芸術的感覚もあります」
…でも残念。ただの会社員なんです。
「オカネには困りません。いま、貯めてますね?」
…ズバリきますね。ではズバリ。必要以上のオカネにはキョーミありません。
「2年後から50歳くらいにかけて、最高の運気を迎えます」
…それは遅咲き過ぎるな。運気はなるべく若年期に使い果たしたい。
「ほかに聞きたいことは?」
当たってんのか当たってないのかようわからん…とボンヤリ気味のワタシに代わり、年齢以外ではすべてにおいてワタシを上回る切レ者の後輩友人がズバリ切り込む。
「今年の運勢は?」
「それは算命学の先生に聞いてください。はい。こちらが特別割引券デスヨ」
「・・・・・」
『センパイ。世の中ってこんなモンですよ』
暗黙の諭しに促されるように占いコーナーから撤退。
「当たってんだかなんだかよくわからんね。お茶にしよう。悟空に行こう!」
はぐらかしもマヌケなワタシですが、今年もよろしくヘブン…。
この「年中メデタイ感」は、視覚・味覚・嗅覚・聴覚、つまり人間の五感のうちの4感覚を一気に占める圧倒的な支配力からくるのだと改めて実感する。
普段は地味好み・薄味好みであっても、五感の支配からは免れない。そんな強引なパワーが、日本にありながら観光地兼商業圏として立派に成立している中華街には溢れていている。
それが証拠に、中華街で中華料理店の店員に「マダカ。早く注文しろ」とか「今日は忙しいから追加注文は受け付けナイヨ」と言われても、食べているそばから片付けられても、悪いのはモタモタしている客の方、という恐縮感でいっぱいになる。渋谷やそこいらの店員に同じことを言われたりされたりすると、間違いなく「こんな店、二度と来るかボケッ!」と直接言うか、「あの店はサイアクやで」という負の口コミを流布するに違いない(若干陰の気が強いワタシは後者だな)。
お正月2日、そんな愛すべき中華街を行くのもまた一興。
いつもならご飯を食べてお茶を飲んで中国雑貨を買って終わるところだが、お正月2日ということで「関帝廟」を詣でることにした。
単なる派手な建物というバチあたりな認識しかなかったのだが、「関帝廟」には関羽という後漢~三国時代に活躍した実在の武将が祀られているらしい。「廟」と称されているあたりから、偉人を祀った神聖な場所という想像もできたろうに…。そんな「関帝廟」で、パスネット風の参拝証(兼護符。右の写真)とデッカイお線香5本を購入し、家内安全、商売繁盛、良縁、健康、学業成就(!)など、祈願別に鉢みたいなところにお線香を立てて参ってみた。普段は信仰心もないくせに、こういう時だけアレコレと願ってしまうワタシ。本当に薄っぺらい人間である。
そして、ナニゲに立ち寄った雑貨屋街の一角にあった占いコーナーにまんまとひっかかる。
普段は「ナニ適当なこと言ってんだよ、ホソキ」などと心のどこかで思ったりしているのに、自分のこととなると気になって知りたくなるワタシ。やっぱり薄っぺらい人間である。
「アナタはシャイですね」
…第一声がそれですか。一番目立っていた相がそれ?
「なんでもこなせるマルチな才能をお持ちです。芸術的感覚もあります」
…でも残念。ただの会社員なんです。
「オカネには困りません。いま、貯めてますね?」
…ズバリきますね。ではズバリ。必要以上のオカネにはキョーミありません。
「2年後から50歳くらいにかけて、最高の運気を迎えます」
…それは遅咲き過ぎるな。運気はなるべく若年期に使い果たしたい。
「ほかに聞きたいことは?」
当たってんのか当たってないのかようわからん…とボンヤリ気味のワタシに代わり、年齢以外ではすべてにおいてワタシを上回る切レ者の後輩友人がズバリ切り込む。
「今年の運勢は?」
「それは算命学の先生に聞いてください。はい。こちらが特別割引券デスヨ」
「・・・・・」
『センパイ。世の中ってこんなモンですよ』
暗黙の諭しに促されるように占いコーナーから撤退。
「当たってんだかなんだかよくわからんね。お茶にしよう。悟空に行こう!」
はぐらかしもマヌケなワタシですが、今年もよろしくヘブン…。
by francesfarmer
| 2006-01-03 18:07