2007年 04月 07日
ROCKな監督のLOVE&PEACEな映画 |
昨夜の 「虎の門」 でも毒舌炸裂だった井筒監督。
「なんで隠さなアカンねん、だってホンマのことやろうが」
常に向こう見ずなスタンスで、もの言いは確かに毒っぽい
(というか荒っぽい) けど、正直ベースの発言には考えさせ
られることが多いので、人間的に結構好きなオジサンです。
ある意味ROCKなところに共感するのかもしれません。
そんな井筒監督の最新作 「パッチギ!LOVE&PEACE」
4月4日、シゴトの関係で完成披露試写会に行ってきました。
突然の暗雲・カミナリとともに雪がドバドバ降り始めた夕方から
新宿へ。まさか4月にはいって今年初めて雪を目にするとは・・・
ちょっと気分も落ち込みがちで。
上映前には、メインキャストの方々と監督、プロデューサーが
舞台に上がり挨拶をしていました。テレビではよく見かける風景
ではあるけれど、こんなに緊張感の伝わってくるものなのかーと
シロートなりにピリピリした空気を感じました。
そんな空気の中でも堂々としていたのが、井筒監督も 「子役と
呼ぶには失礼」 みたいな発言で賞賛していた今井悠貴くん。
「観ると燃えてくる映画です」
・・・め、名言や。そりゃ子役と呼ぶには失礼やわナ。
で、肝心の映画の感想。
箇条書きスタイルで超ザックリご紹介しますね。
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■確かに “燃えてくる映画”
⇒格闘技を観ている時の感覚に近い。喧嘩っ早い人は要注意。
■なんにも包み隠していない映画
⇒偏見・差別・戦争の不条理がむき出しです。
「なんで隠さなアカンねん、だってホンマのことやろうが」
と井筒監督に言われているような気がします。
なんも考えずにのほほんと過ごしてきたワタシにとっては、
衝撃イロイロ。
■藤井隆に笑かされて泣かされる映画
⇒相当役者です。びっくりしました。
■笑いどころが絶妙な映画
⇒西島秀俊がサックスを吹くシーンと、キムラ緑子が 「白蛇を
殺してしもたんやー」 と泣き叫ぶシーンは・・・笑ったらアカン
のかもしれんけど・・・と思いながらも個人的にはツボでした。
■主役の2人がイイ意味で暑苦しい映画
⇒アンソン、キョンジャ兄妹の一生懸命さが伝わってきます。
余談ですが、アンソン役の井坂俊哉はかなりタイプ。
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荒っぽくて正直な井筒監督ならではの作品だなぁ、というカンジ。
5月19日に公開されたら、もう一回観たい映画です。
by francesfarmer
| 2007-04-07 13:56
| 非エリア種④映画